「私、薬剤師になりたい。」
ある日突然、そんなハードルの高い夢をお姉ちゃんは口にした。
勉強の仕方が分からなくて、成績がふるわないお姉ちゃんだけど、夢をかなえるお手伝いはしてあげたい。そのために、個別の塾に入った。でも全然成績が伸びないのよ(笑)
好きなことなら夢中になれるけど、そうじゃないことはとんと頭に残らない。残し方が分からない。その上LDもある。おぬし、なかなかの曲者だな…なんて思うけど、思い返せば自分もそんなところあったなぁって(笑)
ところがある日、お姉ちゃんの本当に知りたいこと、やりたいことは『薬剤師』じゃないんじゃないの?って疑惑が持ち上がった。
それは、図書室で借りてきた本がきっかけだった。学校に通えなくなって、返しそびれていた本。その中の1冊がハーブの本だった。お姉ちゃん曰く、ものすごく面白い本。
何年前だったか。
私が気まぐれにコンビニで買った、ハーブの本。ものすごく浅く狭い(笑)内容だった。でも、写真が載っていて、目からの情報も多い。私には物足りなかった本だったけれど、お姉ちゃんにとっては『宝箱』みたいな本だったようだった。
それから、お姉ちゃんはよく植物の本を借りてくるようになった。赤ちゃんの頃からアロマオイルに親しんできたし、小学校低学年の頃は『ハーブの魔女』シリーズの本をよく読んでいたから、ハーブに興味を持ちやすかったのかもしれないなぁ。
薬剤師は高嶺の花かもしれない。でも、ハーブのスペシャリストになるのはどうだろう?私の中でちょっとした好奇心が湧いた。
小さい頃から、『好き』を極めてくる子だった。保育園時代、フラフープを回すのが得意な子を見て憧れて、弟子入り(笑)3か月後には3本を同時に長い時間回していた。独楽回しに興味を持ったら、回せるまで練習をしていた。気が付けばクラスで一番うまくなっていた。ただし、自分が満足したところでその興味は一気に失せてしまうのが難点なんだよね(笑)
今度のハーブはどこまで行くだろう?独楽やフラフープは、やめてしまったら腕がすぐになまる。でも、ハーブの知識は頭に残っていく。積み重なって増えていく。
また私に面白いものを見せてくれそうな、そんな期待をしてしまう、うちのお姉ちゃん。
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