「毎日生きてるだけでも頑張ってるのに、これ以上頑張れないよ…」

学校へ行ってみる?

とか

挨拶だけでもしに行こうか。

とか

家で少しだけ勉強しようか。

とか。

今まで、少しでも次女が社会とつながりが持ち続けられるように、社会復帰がしやすいようにかけてきた声掛けが、次女を追い詰めていたんだと。次女の言葉はダイレクトに私の心をえぐっていった。

頑張ってる相手に、もっと頑張れと声をかけるのは、すごくしんどいことだよね。だから、私は今まで言葉は選んでいるつもりだった。でも違った。気が付かないところで、やっぱり『もっと頑張れ』と言っていたんだよね。

その『頑張れ』は次女のためだったと思いつつ、本当にそうなのかな…と思う自分もいる。どうか学校に行けるようになって、社会的な自立が図れるようになってくれないだろうかという、私の願望が言葉になっていただけなんじゃないかなって。

「毎日生きてるだけでも頑張ってるのに、これ以上頑張れないよ…」

この言葉を聞いてから、私は次女に勉強をすすめることも、学校の話を振ることもやめた。もう、今はただエネルギーの回復を待とう、そう決めた。

きっと不登校児の保護者は、同じような失敗をした方もたくさんいるんじゃないかな。でも、相談できるところがあまりにもなくて。不登校から回復した子の事例を聞いても、我が子が同じ方法で回復するとは限らないわけで。ただただ、どうしたらいいのだろうと悩むばかり。

でもきっと、不登校になっている当人も、どうして行かれないんだろう、みんなができることができないんだろう…自分の気持ちも、体が動かない理由もよく分からないんじゃないかなと、最近思うようになった。決して悩んでいないなんてことはない。それだけは分かってる。

親の気持ちと、子どもの心がすれ違い続ける。

不登校っていうのはものすごく複雑で難しい問題だなとしみじみ思う。

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