10月29日に勉強会というか交流会をして、その時のお題が『支援級ってどんなところ?』でした。ご参加くださった方々には、心から感謝申し上げます。
入学を控えた保護者の方は、新しい環境下で子どもがうまくやっていけるのか、どこまで支援してもらえるのか、心配なこといっぱいなはず。少しでも心の負担が軽くなったなら嬉しいなぁと思います。
豊中市はね、基本的に支援級所属児童も普通学級に机があって、授業もずっとそこで受けます。取り出してくれる学校もあるみたいだけど、まだ少数。豊中で言われている『インクルーシブ教育』が何分『共に学び、共に育つ』なので、分離って考え自体が差別的って意見があるんだよね。
確かに、子どもは子どもの間で育つ。学ぶことがいっぱいある。でもさ、勉強に関してはまた別の側面もあるのは事実だと思うんだよね。全く分からない授業を、じっと座って聞いてるふりしてやり過ごすのってすごく苦痛だと思わない?それも6時間も!しかも毎日!!
こんな感じだから、支援級に所属していても、保護者が一言も子どもにその事実を伝えていなかったら、自分が支援級所属児童だって知らないなんて場合もあるわけ。それで必要な支援ができるのかどうかは、私には何とも言えないけど…
『必要な支援』ていうのは、障害があるなし、診断があるなしに関わらず、どんな子どもでも受ける権利があるものだって私は考えてる。義務教育ならなおさらでしょう!
もちろん、理想はオーダーメイドの支援。だけど、それをするには教職員の数が足りない。そして残念なことに、ずっと豊中独自のインクルーシブを言い張っていた豊中にはノウハウがない。
でもさ、私は学校のお手伝いをしに行っていて思うんだよね。子ども達にとって必要なのって、まずは心のサポートなんじゃないの?って。もちろん物質的なサポートが必要な子もいて、必要なノートや鉛筆なんかも新しいものを揃えられなくて、ずっと先生に怒られつつ借りてるって子もいるんだよ。真冬の寒い時期に、上に着るトレーナーが買ってもらえなくて、真っ青な顔して体育をしてる子もいるし、毎日同じものを着てくる子だっている。
これに対しての支援は絶対に必要不可欠で、『その子が貧困(もしくはネグレクト)だと思われたらいけないから』とか、『ほかのご家庭も、忘れたって貸してもらえると忘れ物が増えても困る』なんて学校側の言い分は、ちょっと違うんじゃないの?怒られ続けて、でも必要なものを持ってこられない子の気持ちは大事じゃないんだろうか?世間的体裁の前に、真冬の寒さで子どもが健康を害してしまうことは重大なことじゃないんだろうか?
学校は、私たちは、子どもの何を守りたいんだろう?
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